・木畑洋一『20世紀の歴史』岩波書店, 2014.
長い20世紀史を植民地主義という視点から論じている。沖縄など三カ所を定点観測することにより、記述に厚みを持たせている。
・アリギ, ジョヴァンニ. 柄谷利恵子他.『長い20世紀 : 資本、権力、そして現代の系譜』作品社, 2009.
経済的サイクル論から、長い20世紀をアメリカによる経済覇権の時代として論じている。
・ホブズボーム, エリック.『20世紀の歴史 : 極端な時代』三省堂 , 1996.
想像を絶する戦争と暴力の時代だったとしながらも、芸術が花開き、人々の生活が豊かになった画期として論じている。
・★レーニン. 角田安正訳『帝国主義論』光文社, 2006.
なぜ資本主義は帝国を生みだし、帝国同士は世界戦争を起こすのかを論じた古典。
・小谷汪之『歴史の方法について』東京大学出版会, 2014.
マルクス主義的な歴史学の方法を、段階論を前提としつつ論じたもの。
・早瀬晋三『マンダラ国家から国民国家へ : 東南アジア史のなかの第一次世界大戦』人文書院, 2012.
東南アジアと第一次世界大戦を論じている。影響が大きくなかったことが行間から読み取れる。
・福井憲彦『近代ヨーロッパの覇権』講談社 2008.
啓蒙、国民国家建設、帝国主義が実のところ相互に補完し合っていたことをバランス良く論じている。
・柄谷行人『世界共和国へ : 資本=ネーション=国家を超えて』岩波書店 2006.
レーニン的世界観を前提としつつ、帝国を脱却する方法を模索する思想。